ざしわらの家

日々思ったことを書き連ねる雑記ブログ。元ニート。

一人立てるとき強き者は真の勇者なり

僕は、学部から大学院に進学するにあたって、学校を変えています。

進学にあたって複数の大学院から合格を頂いていましたが、環境を変えることでしか得られないものもあるであろうとの思いから、外の世界に飛び出すことを決意しました。書きながら、昔の自分って結構意識高い系だな、とか思います。

 

基本的に大学院では学業を中心に頑張ろうと考えていましたが、同時に、陸上競技も出来る範囲で頑張ろうと決めていました。大学まででいろいろと知識も身に着けたし、ひとりでトレーニングを続けられるはずだと踏んでいました。

 

しかし、その考えが甘いことに気付くまで、そう時間はかかりませんでした。

学部時代と比べるとかなり見劣りする練習設備、練習時間確保の難しさ、そして何より、コーチや一緒に頑張るチームメイトの不在……。僕の競技に対するモチベーションは、外部的な要因によって保たれている部分が大きかったことに気付きました。

 

こう書いていると、大学院では全く競技をしなかったと思われてしまいそうですが、そういう訳ではありません。どれだけ忙しかろうと、練習時間を確保するように努めました。ゼミが終わって夜の10時、11時からウエイトをしたこともあります。頑張らなきゃ、決めたからにはきちんと取り組まなきゃ、という気持ちはあったんです。

 

しかし、あと一歩、ここからもう一段階頑張りたいというときに、自分の意志の力だけに頼ることは、正直かなりきついと感じたのです。恥ずかしいことですが、妥協したことも少なくはないかもしれません。

 

学部の頃であれば、周りに頑張っている人がいて、それを見るだけで、自分も頑張ろうという気持ちになれました。もうダメだ、と挫けそうになったところからでも、粘ることができました。

大学院では、周りに人がいなくなって、それが出来なくなっていきました。本当に競技で上を目指したいと思うなら、もうダメだと思ってから頑張ることが非常に重要です。そうしなければ能力は向上していかない訳ですから。そこが出来ないと競技力維持で終わってしまいます。現に、私は大学院でベストを更新することが出来ませんでした。

 

大学院で競技を続けてみて、自分一人で頑張るということが、いかに難しいことであるか実感しました。

周りに、応援してくれたり支えてくれたりする人がいる、あるいはライバルがいる、という環境で頑張るのは、比較的容易です。それなりに負けず嫌いな人であれば、まあ簡単に頑張りぬけるでしょう。

難しいのは、それがなくなったときに一人で頑張ることです。多分、誰も見ていないような場所で、たった一人で頑張れるという人こそ、本当に強い人です。

 

僕は大学院時代の自分を恥じています。僕は競技力だけではなく、心も弱かった。

これからの人生、1人で頑張らなければならないときだって出てくるはずです。そんなときにも頑張りぬきたい。そういう強い人間でありたい。

 

昔、偉大なコーチが言っていました。

「一人立てるとき強き者は、真の勇者なり」と。

まさにそのような人間になれるよう、精進を重ねます。