僕は40歳になっても、きっとどうしようもない存在なんだろうな。
説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ! - Six Apart ブログ
40歳になるってこういうことなんだ……と最初びっくりしたけど、実は別に驚くべきことでもないよね。颯爽とした、格好良いおっさんになれるだなんて思ってないよ。
自分が小学生の頃を思い出してみましょう。ランドセルを背負った自分はとっても子どもで、学ランを着た中学生はとっても大人な存在だと思っていました。背も高いし、なんか難しそうな勉強してるっぽいし。
んで実際に自分が中学生になってみたらどうでしょう?
自分もまわりも、バカでエロいくそガキではありませんか!全然大人っぽくないし、格好良くもない……。普段はあほなことでふざけているし、思春期真っ盛りの頭の中は、エッチなことでいっぱいです。親に、教師に、社会に反抗的な態度をとってみる子も多いですわな。エロガキのくせに。
そんな想像と180度異なる中学生活を送ることにより、大人で、格好良い中学生なんてものは、単なる幻想だということが分かりました。そして、懲りずに憧れるんです。高校生に。以下同。
そんなわけで、人生のどの段階でも、自分より年上のことを「大人だなー」という思いで眺めてるわけですけど、自分がその年齢になった時には必ずと言ってよいほどがっかりしてしまいます。高校生になったって、そんなに高尚なことは考えませんよね。今日の晩御飯はなんだろう、とか、彼女出来ないかなー、とか。大学生も同様です。お酒を飲んで大人ごっこに勤しむだけ。
昔は高校生は、あるいは大学生は立派だと思っているわけですが、実際の自分はそんな理想像とはかけ離れたおバカ少年でしかありません。
思い描いていた理想と現実のギャップがあまりにも大きい。当然、「こんなはずでは~」となる。「僕はもっと立派で格好良い○○になるはずだったのにー!」と心の中で叫びます。
これらを踏まえて40歳という年齢を想像するに、きっと子どものままだろうと予測できますね。なんだ、二十歳の頃と全く変わっていないではないか!と愕然とした思いで我が身を省みるに違いありません。きっと今と同じで、出来ないことはたくさんあるだろうし、卑俗なことを考えているに違いありません。
このことが分かっているのに、人間という生き物が本来的に怠惰であることに起因するのか、僕たちはイマイチ進歩しないままに、理想の姿に近づかないままに歳をとっていくのです。
そして大学院を出た僕は、まさに同じような悩みを抱えているんです。
20台半ばという年齢になったら、もっと格好良いはずだったのに、とっくに就職してバリバリ働いているはずだったのに、個別具体的知識はもちろん、抽象的な概念も使いこなせるだけの能力を身に着けているはずだったのに、と。
そろそろ学習しろよ、オレ。と、突っ込みたくなりますね。
……あぁ、やっぱり人間って不完全な生き物だ。