ざしわらの家

日々思ったことを書き連ねる雑記ブログ。元ニート。

ニートっぽい僕が「ニートの歩き方」を読んでみた

phaさんのニートの歩き方発見

フリーターといえば何だか悲惨なイメージがあります。上手く就職できなかった帰結としてのフリーターならなおさらです。

 

そんな既成概念を打ち破ってくださったのがphaさん。去年、就職活動が上手くいかずに落ち込んでいる時に、彼のブログを読んで励まされました。

著書が出ているということも知ってはいたのですが、フリーターになってお金に困ることが確実視されているのに、1500円もする本を買うのはどうかという思いもあり、今まで読んだことがありませんでした。

 

そんなこんなで時は流れてしまったのですが、昨日図書館に行ったら偶然置いてあったので、迷わず確保。家に帰ってすぐに読みました。僕は自分のことをフリーターとか言ってるけど、本読んで勉強はしてるけどバイトとかしてないし、実際のところは世間でいうニートに近いです。

人生初のニート経験ですから、先輩ニートの金言を是非賜りたいと考えました(きっとお役立ち情報が載っているに違いない!という邪な考えが7割くらいなんだけど)。なんたって日本一のニートを目指してた方ですからね。

ま、そんなわけで読んだ。

 

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

 

日本に潜む閉塞感

日本に潜む閉塞感みたいな話は、よく分かる気がする。みんなと同じように働かないと人として許されないかのような空気は、本当にどうにかして欲しい。いろんな人の人生の選択肢を狭めていること間違いなしです。

 

大学院修了して就職活動してる僕の立場からすると、こういう空気は就職活動にも影響を及ぼしていて、みんな大学(院)→就職、ができなければ人生終わりみたいな感じになる。僕自身、なんだかそんな気がしていた。でも今のところ人生終わりだなんてことは全然なくて、むしろ今まで見えてこなかったことが見えてきたりする。フリーター生活を始めてみて、それに気づいた。

僕は今、複数のプロジェクトを立ち上げようとしているんだけど、学生やってる時にはそんな積極性はなかったし、おそらく就職していてもそんなことはしなかっただろうと思う。僕の場合、たぶんフリーターになったことで得るものはある。「たぶん」を強調するけど。

 

だって、なって良かったかどうかなんて後付的な問題で、その時はそれが本当に良かったかどうかなんてイマイチよく分からないものですよね。今は楽しくなくても将来的に役立つことだってあるし、逆に将来のためと思っていろいろ我慢して成長(??)しても、結局役立たないことだってある。僕の場合、今は充実していて楽しいし、新しい発見があるから良いような気がしているだけかもしれない。人生、どこでどうなるかなんて分からないし、何が良いのかなんてもっと分からない。

 

確かに、人は必ず死ぬ

僕は今現在、自分が楽しいと思うこと、やりたいと思うことをやろうと思ってる。phaさんも言ってるけど、人はどうぜいつか全員死んでしまう。そしてそのタイミングは予測できない。たった1度の貴重な人生なのに、何かに追われて、やりたくもないことに精を出すのなんて馬鹿らしいと思えてしまう。

 

ニートになろうがフリーターになろうが、別に良いじゃない。そこでやりたいこと(もしくはそれ以外をやりたくない場合もあるけど)があるなら。他人と違った道を選ぶということにはそれ相応のリスクが付きまとうものだけど、それなりの覚悟さえ決めれば、ニート・フリーターという道も、選んでも良い選択肢なんだと思います。

一度きりの人生、生きたいように生きよう。

 

ニートとシェアハウスについて

phaさん同様、僕もシェアハウスに住んでいる。根がさびしがり屋だからだ。シェアハウスに住んでいると、なんやかんやで周りに人がいるから安心できる。ニートで一人生活ともなれば他人と話をする機会も限られてしまって、かなりさびしいだろうと思う。学部時代から周りに人が沢山いた自分にとって、1人きりになってしまうというのは怖すぎる。

それに多分、人と話さなくなると頭が悪くなる。いわゆるコミュニケーション能力も低下するでしょう。長い間人と話さないでいると、何を話して良いか分からなくなってくるし、いざ話そうとしたときに自分が言いたいことを上手く表現できなくなっていることに気付きます。

 

シェアハウスに一人ニートがいると結構助かると思うというのは、まさにその通り。僕自身がそういう存在だから、よく分かる。僕は主夫とフリーターを掛け合わせてシュフリーターなる言葉を勝手に作りたいと思ってるくらいだ。

シェアハウスの住人になるためには、他人に対して寛容であることや神経質でないことが重要だと思うんだけど、そういう人はえてして家事が苦手だったりする。僕がシェアハウスに引っ越してきた当時は、ぶっちゃけゴミ屋敷に近い様相を呈していました(ハウスメイトには申し訳ないが、そういう表現が妥当だと思う)。それを2,3日に1か所ずつ掃除していったら、快適空間をつくることができた。少なくとも以前よりはよっぽどまし。

これからは花を植えたりもしてみたい。僕は結構生真面目な側面があったりするので、ダラダラ系ニートは向いてない。結構アクティブなニート・フリーターを目指したい。そういった様子を配信して、新しいニート・フリーター像をつくれたら最高です。

どうでもよいけど、我がシェアハウスではダニアレルギーを持ってる人がいるので、ねこを飼えない。これはかなり残念なこと。ねこ大好きなのに……。

 

 ニートもニート以外の人も読んでほしい

phaさんのご友人が仕事を苦にして亡くなられた話が載ってたけど、本当に不幸なことだと思う。仕事を苦にして死んでしまうのは惜しすぎる。僕の友人の中にも、きっと仕事を苦にして大いに悩む人が出てくるでしょう。そんな悩める人と会ったときに、そっと手渡してあげたいもの、それがこの本です。

この本は、人生いろんな生き方があるんだよ、ということを教えてくれる。僕たちは幸いなことに日本という経済的に恵まれた国に生まれ、そこで生活している。経済的に恵まれた日本なら、ニート的な生き方だって許されて欲しい。別にずっとニートになるつもりではない人には、一休みする余裕を与えて欲しい。社会の豊かさってそういうところにも表れるんじゃないかな。

 

 

なんかいつも通りまとまりがありませんが、本の感想を自分の現状と重ね合わせながら語ってみました。本当にさくっと読めるので、いろんな人に目を通してほしいです。

 

※面白いとか言ってるけど購入してません。phaさんごめんなさい。