ちきりんさんの「ソーシャルブックリーディング」が面白かった件について
今日は、ちきりんさんの新著イベント、ソーシャルブックリーディングを見てました。たまに投稿もしてみたり。僕も発売と同時に購入し、読んでみました。人生2回生きられるというコンセプトはとても面白いと思いました。こういう生き方が許される世の中になれば良いなぁ。
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/06/12
- メディア: 単行本
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そう、その「未来の働き方を考えよう」を読んでる前提で、みんなで未来の働き方について考えるツイッター上のイベントが、このソーシャルブックリーディング。#SBRC2のハッシュタグ(?)でやってました。
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これを覗いてみると、本当にたくさんの人が自分の働き方、ひいては生き方に悩んでいることが分かります。
日本の中では当然視されているといっても差支えないようなことってたくさんありますよね。たとえば、年功序列と終身雇用、育児は女性がするもの、やりたくなくても我慢して仕事はすべき、といったことです。そして、多くの人がこのような当然視されていたものに対して疑問を抱き、違う生き方があっても良いのではないかと考えつつあるようです。
そんなこと考えている人なんてごく一部ではないのか?という人もいるかもしれません。
確かに、ちきりんさん主催のイベントということもあり、似たマインドを持つ人が集まりやすいとは思いますし、そういった疑問を持つ人が参加するであろうことは、容易に想像がつきます。しかし、この本の売れ行きであったり、ちきりんさんが数多くの読者を抱える人気ブロガーであることを踏まえると、簡単には一部の人だけが考えていることとして割り切れないのではないでしょうか?
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僕も、こうした疑問を抱く人間の一人です。
一つの仕事を極めるのも大切ですし、それを実際に実践できる人は大変すばらしいと思います。他方で、世の中そういう人ばかりではないとも思えます。僕は一つのことを極めることにも魅かれますが、それ以上に様々な世界を覗き、経験し、ワクワクし続ける人生を送りたいと考えています。
僕の望む様々な世界を覗くような働き方は、今の日本社会では実現が難しいでしょう。育休や有給といった公式に認められた制度でさえ使いづらいくらいですから、いろんな職場を転々としたり、たまにはニート的な生活を送って、そこからまた復職するだなんて働き方が認められるわけがありません。
人生において働く時間は極めて長いです。働くことを考えるということは、人生を考えることにつながります。
これまでの新卒から定年まで一つの会社で働くことが良いとされる価値観に疑問を呈するということは、これまでの定型的な人生観に疑問符を投げかけるということでもあります。今までに、そんな疑問を投げかける人がどれだけいたでしょうか。
僕は、ちきりんさんのような価値観を「面白い」とか「自分もそういう生き方を望んでいる」と言える人が増えてきたこと自体が、ひとつ世の変化ではないかと思いました。
これが10年前であれば、一笑に付されていたかもしれません。そうではなくて、多くの人がその価値に共感し、自分の人生をあらためて考えようとする姿に、新鮮な驚きを覚えました。
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働き方についての新しい価値観は、ちきりんさんの他にも、脱社畜さんのような方もいらっしゃいます。こうした方々のブログが人気になり、本が売れるというのも、一つ今の社会状況を表すものであると言えるかもしれません。
今回のソーシャルブックリーディングを機に、僕もあらためて自分の人生や働き方について考えてみようと思いました。