ざしわらの家

日々思ったことを書き連ねる雑記ブログ。元ニート。

青春とは何か?

僕の青春は終わった。

これから先、情熱を傾けられることを見つけられるんだろうか?

 

 

近頃、こんな人を見かけます。

僕の周りでは、競技の引退と同時に、まるで残りの人生は消化試合とでも言うかのように、すっかり元気をなくしてしまうんです。

僕自身、自分の能力に限界を感じて以降、これから先の人生をどう生きればよいのか、随分悩んだものです。

 

もう、僕らの青春は終わってしまった……。

 

 

青春。

インターハイを目指したあの頃、僕は情熱的でした。絶対にやってやるんだという意志が僕を強くしました。自分の理想の姿を求め、日々格闘していました。

 

情熱は人を若々しくさせ、人生を盛り上げます。

意志は人をたくましく、強くします。

理想が僕の人生を生き生きとさせていました。 

 

大学で後輩にコテンパンに負け、才能の差を見せつけられた時からでしょうか? 同期から、「お前に負けたら引退する」と言われた時からでしょうか?あるいは、全日本インカレに出れないままに卒業したときからでしょうか?僕は情熱を失いました。

 

 

僕から見える世界は灰色で、毎日が憂鬱でした。

 

賭けに負けた、とでも言えばよいのでしょうか、いろんなものを捨てて競技の世界に飛び込んだものの、全く通用しないという現実を目の当たりにし、僕は絶望に打ちひしがれました。

 

努力すれば夢は叶うだなんて、大嘘でした。

僕が大学で学んだことは、夢を実現するのに必要なものは「99%の努力と1%の才能」ということでした。

日本人は努力という観念をたいへん好みますが、本来エジソンがこの言葉を言ったときの意図するところは、別にあったそうです。努力するのは当然のことだけど、ひとかけらの才能もなければ何もなしえない。まさにそういうことです。

 

僕は、一気に老け込みました。

 

 

実は、先日とある詩集を読みました。

サムエル・ウルマン「青春とは、心の若さである」

青春とは、心の若さである。 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

青春とは、心の若さである。 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

 

こういうの読んでみたら良いよ的なリストに載っていたので、手に取ってみました。普段、詩なんて読まないんですけど。どうやら、この詩集の「青春」という詩が昔流行ったようです。

 

 

 

「青春とは人生のある期間ではなく、

 心の持ち方を言う。

 薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、

 たくましい意志、豊かな想像力、炎える情熱をさす。

 青春とは人生の深い泉の清新さを言う。」

 

「ときには、二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。

 年を重ねただけで人は老いない。

 理想を失うとき初めて老いる。」

 

「霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、

 悲歎の氷にとざされるとき、

 二十歳であろうと人は老いる。

 

 頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、

 八十歳であろうと人は青春にして已む。」

 

 

 

全文はネットで検索してみて下さい。すぐに出てきます。

 

 

この詩は、無名の詩人サムエル・ウルマンの創作で、マッカーサー元帥が座右の銘として紹介したものだそうです。

また、 松下幸之助さんもこの詩を愛したそうです。心の持ち方次第で、青春は永遠だというのが、気分にマッチしたのでしょう。

 

しかし僕はむしろ、心の持ち方次第では、二十歳にして老いるというところの方に 胸を打たれました。僕はもう老いているのではないか、と考えざるを得ませんでした。

 

僕は確かに若く、肉体的には充実していると言えるでしょう。運動してみても、まだまだ衰えている感じはありません。肌にハリだってあります。

しかし、気持ちは違いました。なにせ情熱を失いつつあったのですから。

 

 

僕は今、老いています。

でも、老いたままの人生にはしたくありません。いつかまた青春を取り戻します。そしてそれは、きっと可能なはずです。

 

青春とは、心の若さなのだから。

 

 

 

※多分、僕は仕事に情熱を傾けます。