ホップで失敗したらジャンプまで上手くいきません ~三段跳を例えとして使う人にありがちな勘違い~
こんばんは。
ホップ、ステップ、ジャンプのざしわらです。
今日は、三段跳に取り組んできたものとして、ひとこと言わせて頂きます。偉そうに。
「人生のハードル」と障害(ハードル競技)が例えに用いられるのと同様に、三段跳も、比較的頻繁に物の例えとして使われます。
たとえば、学校の一学期末試験、二学期末試験、学年末試験という3つの試験(試練!?)を、それぞれホップ、ステップ、ジャンプに当てはめるのです。
僕が出会ってきた先生たちの多くは、生徒たちにこう言います。
「最初が大切!ホップの部分をしっかりとね!」
そして、二学期末には、
「一学期末が良くなかった人も、ステップで挽回できるから!頑張って!!」
さらに、学年末試験では、
「ここまでダメだった人、これが最後のチャンスです。ジャンプで挽回できますから!」
とまあ、こんな感じですわな。
正直、生徒たちも気付いているかと思いますが、後になればなるほど、挽回は難しいですよね。これは三段跳も同じです。
ホップのとびだしが上手くいかなければ、ステップにつなげることができません。ステップが上手くいかなければ、力強いジャンプはできません。このことから、ホップが上手くいかなければ、当然ジャンプも上手くいかないということになります。
つまり、ホップからジャンプまでの一連の動きは相互に密接な関係にあり、どれか一つだけが上手くいったりすることは、通常ありえないのです。さらに言うなら、三段跳はホップからジャンプまでの総距離を競うものですので、どこか一つが上手くいかなければ、その跳躍は失敗ということになります。
勝負の世界はみんな紙一重のところで争っていますので、どこか一つで失敗して勝てるほど甘くはないのです(天才を除く)。
これは先の試験の例で示したものでも、同じことが言えるはずですよね。入学してすぐに怠けだした人が、あとから同級生に追いつくことはかなり難しいですし、たとえ追いつけたとしても、並々ならぬ努力が必要となります。
これも三段跳と同様に、前の段階が重要となるからです。学年末試験で好成績を取るためには、一学期、二学期の内容を理解している必要がありますから、学年末だけ頑張ろうとしても、どうしても無理が生じます。
三段跳を例えに使う場合のイメージとして、ホップ、ステップ、ジャンプとステップアップしていく感じを押し出したいのであれば、うなずける部分もあります。しかし、あとになってからでも頑張れば挽回できるというのは、大きな間違いです。
三段跳を例えに使うなら、
「最初(ホップ)がダメだと、後も全部(ステップもジャンプも)だめだよ」
という方が適切な気がします。ていうかそういうものです。
もう一つ言うなら、上手くホップで跳び出すためには、踏切直前の姿勢やさばきが重要であり、それを実現するためには、その前段階の助走が……、ということで、最終的には最初の一歩とか、その前の立ち姿勢が重要という話になります。
まあ、そこまで突き詰めなくても良いとは思いますが、やはり「はじめが肝心」、そして「一連の流れが大切」ということなんだと思います。
三段跳って、やはり奥が深いです。
偉そうに語ってしまってごめんなさい。
※ちなみに、「助走が大切」というのは、試験との関係でいえば、「日頃の勉強が大切」ということになるでしょうか??