ざしわらの家

日々思ったことを書き連ねる雑記ブログ。元ニート。

三段跳で本当に大切な技術 ~市販の教科書を信じてはいけない~ 

こんばんはーーーーーーー(^。^)
久々に、三段跳の技術について語ってみます。

僕もちびっこやら大学生やらに三段跳の指導をしたことがあるのですが、それらを通じて気付いたことを書いてみます。

 

三段跳の技術を教える本、DVDが世の中には結構たくさんあります。そういった本を見るたびに思うこと、それは「これは全然初心者用じゃないっしょ。」ということです。

 

例えば、多くの三段跳の教科書には、体の中心から動きましょう、ということが書いてあります。体幹を中心に、骨盤の動きを最大限に引き出すことが重要であると。

まぁ、確かにその通りなんです、その通りなんですけど、これが簡単にできたら苦労しません。本やDVDを見るだけで分かり、実際に動かせるようなら、どれだけ足が遅くても、簡単に13mとか14m位は跳べちゃうはずです。

現実的には、それなりに経験を積んだコーチが手取り足取り教えない限り、初心者にできるとは思えません(天才を除く)。

そのため、僕が指導・アドバイスをする際には、こういったことは教えません。これらは玄人向けの技術だと考えているからです。

 

では何を教えるのでしょう?

 

それは、「基本」です。初心者の場合、腰の動き以前に教えるべきことが沢山あります。そして、そういう「基本」当たり前のことは、得てして教科書には載っていないのです。

多分、教科書を書くような人にとって、それらは当たり前すぎて忘れられているか、自分たちが意識したことすらない(はじめからできていた)ことが原因だと思います。

 

僕が真っ先にチェックする点を、まず3つ挙げてみます。

 

①目線が下を向いていないか

 (まっすぐ前、もしくはほんの少し斜め上を見ているか)

②つま先がブロックされているか

 (ぶらぶらしたり、下を向いていないか)

③助走の際、上体が前傾しすぎていないか

 (地面に対して上半身が垂直に立てられているか)

 

跳躍競技をかじった指導者なら、「そんなことは当たり前だろ」とか、「自分で勉強してれば当然にできているはず」と思われるかもしれません。

 

でも、競技場でよーーく選手を見て下さい。

思った以上にできていません。これが出来ていない状態で腰の動きとか意識させても、正直意味ないと思います。

逆に、この3つさえできていれば、それなりに跳躍らしき形になっちゃう気がします。ホップからステップへの移行は出来ていないかもしれませんが……。
まあそれにしても、出来ていないころよりも段違いに記録が伸びていることを確認できると思います。

上級者の技術を、直ぐに初心者にやらせようとしちゃダメです。

初心者には初心者なりのものを、段階を追って指導しましょう!

 

……とへっぽこジャンパーが偉そうに語ってみましたとさ。

 

あ、ここまで適当に語っておいてなんですが、教科書にも良いことは書いてますよ。トレーニングの組み立て方とか、怪我の予防に関する知識とかは、知っておいた方が良いと思います。