ざしわらの家

日々思ったことを書き連ねる雑記ブログ。元ニート。

三段跳の接地技術と技術を伝えるために用いる言葉の難しさ

こんばんは。

今日は、三段跳の接地について(足の裏編)書きます。

 

接地というのは、その名前の通り、地面に足をつく、接するようにすることを指します。陸上競技全般において接地は重要なものだと思いますが、ことに三段跳については、非常に重要であると考えています。

 

それは、三段跳という競技の特殊な競技特性から説明されます。

御存知の通り、三段跳は「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」の3つの跳躍から成り立ちます。この3回の跳躍で、出来るだけ前方に身体を移動させることを競うものです。

この三段跳においては、接地する際に必ずブレーキがかかります。ブレーキをかけることにより、高さを出すことは出来ますが、助走で得たスピードを殺すこともなります。一般的に言われているように、三段跳ではこのブレーキを出来る限り小さくし、スピードを生かすようにすることが、記録向上のカギです。

 

この「ブレーキを小さくする」ということについて、僕が最も重要な要素の一つであると考えるのが、接地です。接地の仕方一つで、ブレーキの大きさ、跳躍角度などは大きく異なってきます。そしてもちろん、記録も大きく異なるわけです。

 

では、三段跳の接地はどうあるべきでしょうか?

よく言われるのは、「踵から」とか「フラットに」とか「くるぶしの真下でとらえるように」といったものだと思います。んー、なんとなくわかるような分からないような……って感じですよね。熟練の人にしたら、これらは全くその通りですし、容易にイメージできるものでしょう。しかし、初心者にとっては「???」となりかねないものです。

 

これらの中で、私が特に注意が必要だと思うワードは、「踵から」というものです。

だって、踵って結構大きいですよ。踵のどの部分から接地に入るかで全然雰囲気が変わります。実は、私自身、接地にはかなり悩まされました。

 

昔の私は、この言葉から、アキレスけんの真下のあたりから接地するイメージを持っていました。実際にそういう接地になっていましたが、この接地では、足の裏の前方(指がある方)で地面をたたく感じになってしまいます。地面をたたくため、跳躍時に大きな音が出ていました。ブレーキは大きく、しかも力を地面に伝えきれていない状態でした。

昔の僕と同じように、「パン!パン!」と大きな音の出る跳躍に陥る高校生は少なくありません。この原因の一つが、接地の仕方にあるのです。

 

このイメージを払しょくし、ブレーキを抑え、音の出ないスピードを殺さない跳躍を目指すために、私は接地のイメージを変えました。一口に「踵で接地する」と言っても、実は踵はそれなりの面積がある訳で、踵のどの部分から接地するかで跳躍は変わってきます。

そこで考えたイメージが「踵の前の方」というものでした。土踏まずに近いけど、ぎりぎりで踵だよね、って部分です。このイメージを定着させるために、ひたすらバウンディングを行ったり、競歩を行ったりしました。その結果、私の跳躍は変化し、記録も向上しました。

でも実は、この「踵の前の方」というイメージは、「くるぶしの真下」とか「フラットに」というものとほとんど変わらないものです。出来るようになって実感しました。言葉の使い方ひとつで、同じ技術ができたりできなかったりします。不思議なものです。

 

今、接地について既存の言葉からイメージをつかめずに苦労している人には、僕のイメージも試してもらいたいです。結構良いと思いますよ。